昔苦手だったのにいつの間にか食べられるようになるものってありますよね? コリアンダーがその一つです。と言っても、苦手だったのは葉っぱの部分「香菜」で、カレーに使う実の方のコリアンダーは大丈夫。昔はカメムシのような独特の香りが絶対ダメでした。中国はもとより東南アジアや南米でもよく使われるハーブ(と言うか、野菜と言う方がいいかも。本当にモリモリ食べてるし。)なので、苦手な割にはいつか克服したいなとは思っていました。育ててみたりもしたけれど、繊細な茎にすぐアブラムシは付くしいつの間にか枯れてしまいました・・・。 景山民夫氏のエッセイで、氏が香菜がダメだったのに東南アジアで食べたら美味しく感じ、東京で食べたらやっぱりダメだったというくだりがありました。きっと味覚には気温や湿度も大きく影響しているんだろう、という分析でした。あのムッとくる湿度と暑さ、そして様々な食べ物の放つ発酵したような匂い、そんな