貧困層割合「先進国中2位」の真実(1)(2ページ目)OECDが7月20日に発表した報告書では、日本は先進国の中で2番目に相対的貧困層の割合が高いということです。その報告書に書かれていた内容を、深く検証してみましょう。 OECDが見た「格差の原因」今度は生産年齢人口だけではなく全年齢も含めた、貧困層拡大の理由について読み解いてみます。OECDは日本における経済的格差の進行について、大きく4つの理由を挙げています。 1.高齢化の進行 2.労働者間の所得格差の拡大 3.税制の変更 4.社会支出の偏り 1.高齢化の進行高齢化の進行がなぜ格差・貧困層の拡大につながっているかの理由については、主に以下の3つを挙げています。 1-(1)高齢者は労働所得がないので、高齢者世帯は低所得層になってしまうこと。 1-(2)高齢者間にも所得の格差が進行していること。 1-(3)一昔前に比べて高齢者だけで暮らす世帯