携帯電話の番号を変更せず、通信キャリアを変更する「番号ポータビリティ(MNP)」制度が開始されてから、およそ1年が経過しました。この制度は、通信事業者間の健全な競争を促進することを目的にしたものですが、ユーザーのメリットとして「携帯電話の番号を変えずに、携帯電話会社を移行できる」「携帯電話ユーザーの携帯電話会社間の移行が促進され、各社のサービスが向上する」という2点が見込まれていました。 MNP開始以降、毎月の純増数(新規契約含む)競争では、KDDIが大きくリードし、ソフトバンクモバイルがそれに続いて、契約者数トップのNTTドコモが“一人負け”する状況が続きました。2007年5月には、業界3位のソフトバンクモバイルが、16万2400契約の純増でトップに躍り出て、以降10月まで6カ月連続純増1位となっています。 MNPは、開始1年でどれほどの影響や変化をユーザーと通信事業者に与えたのでしょう