3年前、広島市の広島中央警察署で、詐欺事件の証拠品の現金8500万円余りが盗まれた事件で、警察は、詐欺事件の捜査を担当し、その後、死亡した当時36歳の警部補が現金を盗んだとして、窃盗などの疑いで書類送検しました。 その結果、詐欺事件の捜査を担当し、盗難の発覚からおよそ4か月後に病気で死亡した広島中央警察署の当時の生活安全課の係長、脇本譲元警部補(当時36)が、平成29年3月ごろ8572万円を盗んだとして14日、容疑者死亡のまま、窃盗などの疑いで書類送検しました。 警察の調べによりますと、元警部補は、複数の同僚や金融機関におよそ9300万円の借金を抱えていましたが、盗難が発覚した前後にその大部分が返済され、借金の返済に現金が使われた疑いがあるということです。 元警部補は、死亡する前に任意で事情を聴かれた際には、関与を否定していたということです。 警察では、およそ600人の関係者から事情を聴く