2004年に誕生したニンテンドーDSとPSP――。携帯型ゲーム市場は、長らくこの2製品による独占状態が続いており、他社が参入する余地はほとんどないかに見えた。しかし、2008年7月、この市場に突如、期待の新星が現れた。その新星とは、iPhoneだ。ゲーム業界のほとんど誰もが注目も期待もしていなかったにもかかわらず、わずか1年間にタイトル数で4年先輩のライバルたちに、一気に3倍以上の差をつけてしまった。 米アップルは2009年9月9日、iPhoneアプリの総数が7万5000本に達したと発表。中でも、米comScore社が行ったゲーム・エンターテインメントタイトル数の調査では、iPhone用のゲーム・エンターテインメントのタイトル数は2万1178本に達した。iPhoneアプリのゲーム・エンターテインメント系アプリにはジョークアプリなども入っているが、ゲームだけでも1万本以上はある見込みだ。一方