【北京=野口東秀】北京市中心部で建設中の中国中央テレビ(CCTV)新社屋の付属ビル(地上30階建て、高さ159メートル)が9日夜に全焼した火事で、北京市消防当局は10日、ビルの近くで花火数百発を違法に打ち上げたことが火災発生の原因と発表した。国営新華社通信が伝えた。 花火は北京五輪で使われた式典用と同系列の大型花火で、当局側の制止を無視してCCTVが打ち上げ続けたという。火事で消火にあたった29歳の消防隊員1人が死亡、隊員6人と工事関係者1人が病院で手当てを受けた。火は6時間にわたり燃え続け、総面積の10万平方メートルほとんどが焼けた。 公安当局では容疑者を拘束したほか、現場から花火の入った箱などを押収した。ビルの南側からは、200連発と100連発の花火を打ち上げた後の燃え殻が見つかっている。CCTV側は花火を打ち上げ続けた様子をカメラ4台で録画していた。 CCTVは10日午後、ホームペー