初の豪州海外馬主がJRAに参戦! 09年秋から、国外に居住する馬主に開放されたJRA馬主資格を、オーストラリアの競馬界で活躍するフィル・スライ氏(52)と、ポール・ファッジ氏(63)の2人が新たに取得したことが9日、スポーツ報知の取材で分かった。これまで、馬主登録のある本邦外居住者は5人いたが、オーストラリア人は初めて。JRAからは、5日に認可の連絡を受けた。2人は、9日に北海道苫小牧市のノーザンホースパークで始まったセレクトセール(日本競走馬協会主催)に参加。1歳馬を、合わせて3頭購入した。 9日朝、フィル・スライ氏は、セレクトセールの開始前にノーザンファーム空港牧場(北海道苫小牧市)の坂路に足を運び、デビューを待つ2歳馬の調教を見学した。「日本の馬主資格を取れたのは、すごくうれしい。いま、肺ガンと闘っているけど、元気だよ」と笑顔を見せた。 スライ氏の視線の先にいたのは、母ミルズウィスパ