安倍総理 保守系政治団体「日本会議」と政権とのかかわりが取り沙汰される機会が、昨年あたりから急に増えた。一つのきっかけは、菅野完著『日本会議の研究』がベストセラーになったことだろう。また、森友学園の籠池泰典前理事長がかつてメンバーだったことや、この問題追及の急先鋒として菅野氏が活躍したことも、「日本会議」への注目度を集めるのに一役買ったようだ。 団体への見方はさまざまだが、一つの典型は、以下のようなものだろう。 「日本会議は安倍政権の政策決定に重大な影響力を持っている」 「政治の右傾化の原因は日本会議である」 こうした見方は雑誌やネットなどでも頻繁に見る。 実際のところ、どうなのかを検証してみよう。そう考えたのは、フリー記者の烏賀陽弘道氏である。烏賀陽氏が新著『フェイクニュースの見分け方』で示した検証の結果を見てみよう(以下、同書より引用・抜粋) まず烏賀陽氏は関連の書籍を読み、それらの筆