増井俊之『スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学』(光文社新書) 本書のことをブログで紹介したところ、著者より献本いただいた(本書のサポートページ)。 著者とはどういう契機で知り合ったかもはや思い出せないのだが、10年以上の付き合いになる。というか、ワタシなぞが「付き合い」などと気軽に書いてよい人ではないのだが、増井さんは昔も今もまったく偉ぶったところがなく、権威主義で相手を屈服させることがない人なのだ。 だから増井さんとやり取りする場合、特に技術的な興味による質問をされる場合、適当な返答は許されないところがある。もちろん、相手を立てて謙遜しておけば、みたいな対応は論外である。 昨年秋、二年に一度の個人的な恒例行事となっている iPhone の最新版への買い替えをすることを某所に書いたところ、既にあらゆる機能性において Android が iPhone を上回っているのに、
クリックをするまでもなく、否応もなく目に飛び込んでくる生活の風景や、あるいは何かのアプリケーションを立ち上げた際に最初に目にする画面のデザインをシンプルにすると、物事の見通しが良くなったりする効果が得られる。 シンプルなデザインを達成するために不必要なものを削ることは大切だけれど、削ることに熱心になりすぎてしまうと、もしかしたらデザインそれ自体が放棄されてしまう。シンプルなデザインはゴールであって、それが道徳になってしまうと、たいていろくでもないことになる。 本棚は判断の基礎になる 物を捨てることの効能を説く人が増えたけれど、ごちゃごちゃしたものにあふれた部屋から「ごちゃごちゃ」を取り去ってしまうと、思考がかえって滞ってしまう人もいるのではないかと思う。 発想というものは、何もない風景から新しい何かを生み出すこともあるのだろうけれど、たぶん大部分の発想と呼ばれるものは、むしろ否応もなく目に
SICPのWEB版を作れという話が周りで出たけど、id:TOKOROTENも僕もそれではダメだと思う。書籍版では勉強したいけど、WEB版では勉強したくない。 僕は学習にあたって、書籍というインタフェースは非常に優れてると思う。付箋や書き込み、ドッグイヤーなんかがWEBに比べてやりやすい。WEBは検索能力に優れるけど、勉強というのは周辺情報も含めて効果をなすものだから、WEBみたいなダイレクトな検索よりも、書籍のようなこの辺に書いてあるよって目次のほうが勉強しやすい。さらに言うと、WEBを介さず、他人からこの本よかったよ!って言われた方が良い。だからWEBに同様の知識があっても結局、書籍を読む。WEBには総集編とか予告編とかがあればよいと思う。 もちろん、WEBによって、知識獲得のスピードは加速されたから、両方あったほうが勉強がしやすいのは事実だ。でも、WEBは所詮、書籍の為の補助ツールでし
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