ストーム・トーガソン(ヒプノシス)、ロジャー・ディーンと、好評をいただいた英国ロック・シーンの名デザイナー・シリーズ。この2人を取り上げたなら、この人に触れないわけにはいきません。そうです、今回はキーフの登場です。 キーフの素性に関しては、未だに謎とされる部分が多く、その人物像ははっきりしていません。本名はマーカス・キーフという説が有力とされていたのですが、現在ではキース・マクミランであることが判明しています。フォトグラファー及びデザイナーとしてのキャリアは60年代後半(68年ごろ)にスタート。Vertigo、Neonといった、ブリティッシュ・ロック・マニア御用達であるレーベルの作品を数多く手掛けました。 彼がデザインを担当した作品で最初期のものとされているのが、ジャズ・ロックのスーパー・グループとして名を馳せたコロシアムの2ndアルバム『ヴァレンタイン組曲』。この作品のリリースは69年で