ゲームやマンガ、アニメに限らず、小説や映画、ドラマまでも*1、あらゆる年齢層に一定の人気がある話をよく聞くのが「学園もの」。この人気の理由としてよく言われているのは、「誰でも学生時代を通過してきたからイメージが湧きやすい」とか「昔出来なかったことのシミュレーションが出来るから」などと言われています。 しかし、よく考えてみるとこれは不思議なことでもあります。というのは「学校」「学園」というものはほとんどの人が経験しているにもかかわらず、その体験というのは人によってだいぶ違うはずですから。いや、個人的な体験だけではありません。たとえば大ざっぱに男子校、女子校、共学でも違う、地方によっても違う、学科によっても違う、学校の個性や重視するものによっても違うというように、かなりの場合において、見てきたものは違うはずです。最も異なるのは世代で、私の高校時代と今の高校生では、確実にいろいろな面で違いが生じ