考えておこう! OpenLDAPのセキュリティ設定:OpenLDAPで始めるディレクトリサーバ構築(4)(3/3 ページ) SASLを用いた通信経路の暗号化 ここまでに、SSL/TLSを用いて通信経路を暗号化する方法を説明しました。OpenLDAPの通信経路の暗号化には、SSL/TLSを用いるほか、SASLを用いることもできます。SASLは、認証に必要な情報のやりとりにセキュリティ層を確立しますが、その後のアプリケーションレベルでの通信においても暗号化を継続します。 このSASLには多くの認証機構が提供されており、OpenLDAPのページ(注3)にはGSSAPI/KerberosVを利用する方法、DIGEST-MD5を利用する方法などが紹介されています。今回はGSSAPI/KerberosVの設定に比べて比較的簡単なDIGEST-MD5を利用する方法を基本設定の範囲で説明していきます。 D