「自分の性暴力被害をお金に換えて、私は“乗り越えた人”になりたかった」 職場の同僚や上司などから性暴力被害を受けて会社を退職し、その後みずからアダルトビデオ(AV)に出演した経験がある女性のことばです。 女性は出演をやめて数年がたったとき、AVという選択は、かつて受けた性暴力の“トラウマの再演”であることを知りました。 被害の苦しみと逆行するように、性行動が過剰になることがあるトラウマの影響。「自分と同じように何度も傷つく体験を繰り返してほしくない」と、自身に起きたことを語ってくれました。 (「性暴力を考える」取材班) “もうここで働けない” 職場で性暴力の標的に 久美さん(仮名・50代) 新卒で入った会社で働いていた20代のときに、度重なる性暴力の被害に遭ったという久美さん(仮名・50代)です。1度目は、取引先の男性と食事に行った後に望まない性行為を受けたことでした。 気がついたらホテル
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