住民らと談笑する立憲民主党の菅直人(かん・なおと)最高顧問=16日午前、東京都小金井市(奥原慎平撮影) 人通りもまばらな16日午前7時の西武多摩川線新小金井駅前(東京都小金井市)。「本人」と大書したたすきをかけて現れたのは、立憲民主党の元首相、菅直人(かん・なおと)(74)だ。 「首相のお眼鏡にかなわない人は排除される。民主主義の根幹が脅かされる重大な問題だ」 菅はマイクを手に、日本学術会議が推薦した6人の会員候補を任命しなかった首相の菅義偉(すが・よしひで)を批判。中選挙区時代から約40年間通い慣れた地でもあり、通りかかる人は会釈したり手を振ったりする姿が目立った。 衆院当選13回を誇る大物としては異例だが、菅(かん)は9月頃から「本人タスキ」をかけて街頭に立つ。立民幹部は「こんなタスキは無名の新人候補が顔を売るためのもの。選挙区で知らない人はいないのに、自身を奮い立たせるためにやってい