監督 ハナ・マフマルバフ 出演 ニクバクト・ノルーズ、アッバス・アリジョメ アフガニスタンの子供の姿をリアルに描いている。マーク・ハーマン監督「縞模様のパジャマの少年」のような「美化」がない。悲劇に仕立てるという美意識がない。そこが、とてもいい。 6歳の少女が、学校へ行きたい、と思う。隣の男の子が学校でならってきた本を読んでいる。「男が昼寝をしている。くるみが落ちてきて、頭にこっつん。ああ、よかった、これがカボチャだったら俺は死んでいる。」というような話。何とか字が読めるようになりたい。「お話」を読みたい。だから、学校へ行きたい。 学校へゆくにはノートと鉛筆がいる。合わせて20円(円、というのは、いい加減な私のでっちあげ。ほんとうはナントカカントカという通貨の単位があるのだが、面倒なので、円で我慢してね)。でも、お金がない。卵を4個売れば20円になる。生み立ての卵を持って市場を歩く。でも、
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