鳴門市撫養町で十四日、排水路のヘドロで動けなくなっている犬が周辺住民や鳴門署員によって約二時間後に無事救出された。犬は首輪をしていたが飼い主が分からず、神山町の県動物愛護管理センターに引き取られた。センターは二週間収容する予定で、「飼い主は期間内に名乗り出てほしい」と話している。 午前六時半ごろ、北浜の住宅街の車道下の排水路(幅約一メートル、深さ約一・五メートル)から犬の鳴き声がするのを住民が気付いた。鉄製の格子板(約一メートル四方)越しにのぞき込んで、体半分がヘドロに埋まった状態で動けなくなっている犬を発見、同署に通報した。 駆け付けた署員四人が格子板を外して救出方法を検討中、騒ぎに気付いた住民が次々と魚捕り用の網や棒などの道具を持ち寄り救出に協力。近くの大工三好常雄さん(60)が排水路に入り、格子板から約二メートル奥にいた犬を魚捕り用の網でたぐり寄せて助けた。三好さんは「娘が犬