野球の谷佳知選手がまだオリックスにいた頃。もともとオリックスファンだった*1亡夫の知人に、谷選手のリトルリーグの後輩、ということはご近所の方がいて、ときどき漏れ聞くエピソードに谷選手っていい人だなあと我々はなごんでいた。 そんなある年の初め、テレビのワイドショーで「柔ちゃん、谷選手と熱愛?!」というような報道をやっていた(わたしはワイドショーが結構、いやかなり好きだ、とくに90年代には新宗教がらみのネタがいろいろとあり、宗教ヲチャとしては大いに楽しませてもらった)。 「これ、ほんとなのかなあ」と私が何の気なしにいうと、髭を当たっている夫が「ほんとらしいで」と洗面台のほうから答えた。 「え、そうなん?」 「(知人)が、正月に二人で菓子折りもって挨拶にきたいうてたで」 「おお、それはとっても本当らしそうな話だのう」 「なんか二人でご近所全部挨拶して回ったらしいで」 「正月から暇ないのう」 「だ