■アマ初「どくさいスイッチ企画」 ひとり芸(ピン芸)の頂点を決める「R-1グランプリ」。その決勝の舞台に今年、アマチュアで初めて立った男性がいる。「どくさいスイッチ企画」こと青山知弘さん(36)は、神戸市垂水区出身の元サラリーマン。人生を変えた一夜から3カ月。青山さんは勤めていた企業を退職し、東京へと活動の場を移した。(井沢泰斗) ■青山知弘さん、サラリーマン辞め東京へ 川崎市で生まれ、親の転勤のため小学5年で神戸に移り住んだ青山さん。生徒会役員になった中学3年のとき、文化祭で初めて演劇の台本を任された。「周りに『今年は面白かった』って褒められて、それがすごくうれしかったんです」 進学した長田高校では廃部寸前の演劇部に入り、脚本や演技の基礎を培った。クラスのレクリエーションで、漫才を披露したこともあったという。 大学でも当然お笑いをやるつもりだったが、合格した大阪大にはお笑いサークルがなか