「ああああああああ」 株式会社ピアンゴの山上会長はパソコンの前で頭をかきむしっていた。ピアンゴとは日本有数の動画投稿サイトであるピアピア動画の運営元だ。 「どうしたんですか?」 尋ねたのは山上会長のスタッフの儚井美智子。元々はネットメディアのライターで、時々、会長のゴーストライターもやっている。 「儚井さんさあ、昨日、カクヨムに投稿した小説あるじゃん。ホラーになってないし、残酷表現も暴力表現も性表現もないじゃないかとクレームが来ているんだよね。」 「社員にとっては十分にホラー小説にはなっていると思いますけど、確かに残虐表現とかはないですね」 「いやカクヨムの機能を試したくて、つい、残虐表現、暴力表現、性表現あり、で設定ボタンを押しちゃったんだよね。ちょっと反省しててさあ、やっぱセルフレーティングって真面目に使って欲しい機能じゃん。変な前例を作っちゃいけないと思うんだよね」 「いい心かげです
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