先日、ようやく<古典部>シリーズの文庫本未収録エピソード『鏡には映らない』を読むことができたので、今日はその感想を書く。ネタバレ満載なので、くれぐれもご注意願いたい。 刑事・摩耶花の捜査 卒業制作で大きな鏡を彩るレリーフを作ることになった折木・里志・摩耶花たち鏑矢中3年生一同は、分担して各パーツに彫刻を彫り進めていく。ところが、いざパーツを組み合わせて鏡を完成させてみると、折木の作ったパーツだけ、明らかに設計図を無視した手抜きとしか言いようのない代物になっており、レリーフのデザインを考案した生徒もそれを見て泣き出してしまう。手抜きをした生徒は他にも大勢居たにも関わらず、折木はクラスメイトから一斉に非難を浴びせられる。摩耶花もまた、折木だけが責められる状況に疑問を抱きつつも、彼に対して面倒くさがりで協調性がない奴という印象を強めていった。高校入学後も摩耶花が折木に対して冷たい態度を取り続けて