「IoT時代のYahoo! BB」の登場か──。3月にIoTデバイス向けの通信接続サービスを始める予定のスタートアップ企業、センスウェイの取材を終えたときの感想だ。 時計の針を巻き戻すこと約17年前の2001年、それまで下り最大1.5Mbpsで月額6000円程度の料金水準だったADSLブロードバンド接続事業に、下り最大8Mbpsで月額約2500円という価格で殴り込みをかけたのがYahoo! BBだった。駅前でADSLモデルを無料配布していたのをご記憶の方も多いだろう。 Yahoo! BBが火付け役となりブロードバンドの常時接続が一気に普及したことで、インターネット上のコンテンツやサービスにおけるビジネスの歯車がかみ合い始めたことを思い出してほしい。転じて現在。「来る、来るよ」という掛け声ばかりで、いまひとつ現実感に欠けるIoTビジネスの分野において、IoT向けのラストワンマイル接続が進展す