奈良県橿原市にある藤原宮(694~710年)の遺構から出土した木簡に、和同開珎の銀銭の使用を示す墨書があることが、奈良文化財研究所の調査でわかった。 銀銭は708年に発行されたが、約2年後には使用が禁止。同研究所は「銀銭は銅銭と比べて流通の実態がわからなかった。使用を初めて裏付ける資料だ」としている。 木簡(長さ9・4センチ、幅0・9センチ)は1980年、宮の東側を区画する大垣の外濠(そとぼり)跡で見つかった。割れて左半分はなく、下部も欠けていたが、最近の研究で、「銀銭□文付□」(□は判読不能)と確認できた。 藤原宮があった当時、銀銭は無文銀銭と和同開珎銀銭が存在し、無文銀銭は「枚」で数え、和同開珎は「文」で数える。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く