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2010年10月7日のブックマーク (1件)

  • 麻薬の話

    ☆麻薬の話 数千万ある有機化合物の中にはありがたくないものもあるし、中には人間を破滅に追いやるものさえあります。今回はその代表的なものとも言える麻薬・幻覚剤を取り上げてみましょう。 人間の脳の中では様々な化合物が生産され、互いに複雑に影響を及ぼしあいながら「脳」という超複雑なシステムを動かしています。ドーパミンやアドレナリン、セロトニンといった物質もその中の一つで、これらが所定の「レセプター」と呼ばれる、いわば「鍵穴」にはまり込むことによって情報が伝えられ、神経が興奮したり血圧が上昇したりします。 serotonin これらと全く関わりがないのに、たまたま構造の似た分子が世の中にはいろいろとあります。サボテン由来のメスカリン(下左)などがそうです。麦角菌という細菌が作る化合物に化学修飾をしたリゼルギン酸ジエチルアミド(下右)という化合物はかなり複雑な骨格ですが、緑色で示したようにセロトニン