マクラーレンホンダの全盛期、アイルトン・セナが乗りこなした名車MP4/4。1988年シーズンに活躍したこのマシンは、年間全16レース中で15勝している。 ホンダが、二度目の会見を開いた。6月14日のことである。 参戦発表時の会見が5月16日だから、1カ月足らず。したがって、特に新しい情報はなく、「前回の会見は、先方(マクラーレン側)のスケジュールの関係から十分な質疑応答ができなかったので、今回はゆっくりとお話しさせていただければ」(広報)という趣旨で催された。 そこで、明確にしておきたかった2つのことを、私はこの会見で問うた。 まず、福井威夫前社長が「撤退」という言葉を使って、F1から退いたにも関わらず、4年5カ月後に復帰発表を行なったことを、ホンダの人々はどのように消化しているのかである。 答えてくれたのは、第四期F1活動の責任者である新井康久(本田技術研究所 取締役専務執行役員 四輪レ