» コラージュ・ロマンの傑作『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』を一人舞台化 / 気鋭アーティストとタッグを組んで東京・世田谷で公演 特集 2012年6月に演劇ユニットの旗揚げ公演を行った千絵ノムラさんが、11月にコラージュ・ロマンの傑作の舞台化に挑む。しかも今度は、一人芝居で作品世界を再現しようというのだ。ライターやワークショップデザイナーとして活躍する彼女が、シュルレアリスム画家の描いた作品を、どのようにして表現するのか、非常に興味をそそられるところである。 自らの演劇ユニット「ビニイルテアタア」(イは特殊表記のカタカナ)を旗揚げした彼女は、第二回の公演として画家マックス・エルンストの作品『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』を題材に選んだ。この作品は、すべてのページにコラージュ(挿絵)の入った、筋書きのないシニカルな物語。これをもとに彼女自身の夢物語と絡ませて、ふたつの