角澤実況 第3部 ラトビア戦 再up
バックスタンドから「オー、バモ・ニーッポーン」というおなじみのコールが始まった。するとスタジアムの至る所から「ヒュー、ヒュー、ヒューヒューヒューヒュー」というこれもおなじみの口笛が応えた。 日本にとって南アフリカはあまりに遠すぎた。ダーバン・スタジアムの観客席はオランダサポーターが圧倒的に優勢だ。バックスタンドには日本サポーターが集まって応援するのが見えたが、自分の本来の席から動けず、まとまっての応援に参加できなかったサポーターも多そうだった。それでも心はひとつ。口笛を鳴らすことで日本の応援を、そして日本代表を盛り上げたのだ。 スタジアムのあちこちから聞こえてくる、決して大きくはないものの心強い口笛の音。それはやがて聞こえなくなる。日本の頑張りはこの日のニュートラルな観客を味方につけ、日本がシュートを外すと「ああ、残念」といったような大きなざわめきばかりが起こっていたのだ。 ふとバッ
中国のスポーツ情報サイト、新浪網は19日夜、オランダの報道を引用して、サッカーのワールドカップ(W杯)でオランダのファンマルウェイク監督が日本の岡田監督と握手した際、「面倒な奴だ」との言葉で侮辱したと伝えた。中国では同記事に対して、ファンマルウェイク監督を非難する声が相次いだ。 記事によると、岡田監督は試合前、スタジアムでファンマルウェイク監督を見かけて礼儀正しく握手を求めた。ファンマルウェイク監督は握手には応じたが不機嫌そうな顔つきで、オランダ語で「お前は面倒な奴だ」と言い捨てて、その場を去ったという。 岡田監督は2009年9月にオランダ・チームと対戦し、ファンマルウェイク監督と握手も交わした。そのため旧知のファンマルウェイク監督に自らあいさつしたが、同監督の態度に憮然(ぶぜん)としたという。 オランダ・メディアに対してファンマルウェイク監督は、「握手は(わずか)2、3秒で、岡田監
大会9日目。快晴の空の下、ダーバン・スタジアムには続々と日本とオランダのサポーターが詰めかけていた。この日は週末であることに加え、キックオフが13時30分ということもあり、スタジアム周辺の雰囲気は平和そのもの。スタジアム正面ゲート付近は、ちょっとした広場になっていて、日蘭両サポーターが互いに記念撮影をしながら交流している。何だか、ようやくワールドカップ(W杯)らしい光景を目にしたような気がして、こちらも何やらうれしい気分になった。 そんなわけで日本代表である。すでにわれわれは初戦でカメルーン戦に1-0で勝利し、勝ち点3を手にしている。このグループで「最も弱い」とされていた日本が、現時点ではカメルーンやデンマークよりも優位に立っているのだ。開幕前、このような状況を想像できた人は、決して多くはなかったはずだ。いずれにせよ、われわれは大きなアドバンテージを有して、この第2戦に臨む。とはいえ今回
難しい試合だった。われわれは前半にポゼッションしていたが、たくさんのチャンスを作れなかった。(1-0だったが)もっと得点できず残念だ。ここまでを振り返って、2試合勝てたのは素晴らしいこと。日本はクリエーティブで足も速い。そのチームに勝てたのはうれしい。 当たり前に勝てるゲームなど、この大会ではないことが分かった。日本というチームは、同じ選手が長くプレーして調子も上がっている。そして組織が素晴らしい。難しい試合になることは分かっていた。日本もオランダをリスペクトしてくると思ったが、果敢に挑んできた。われわれは75%もボールを支配したが、そこに大きな意味はない。十分に深みのあるプレーができないといけない。ハーフタイムでは「忍耐強くいこう」と選手たちに確認した。忍耐とはスピードアップすることだ。チャンスをとらえることが重要だと伝えた。それを選手が実行してくれたおかげで、後半の1点を決めることがで
スカパー!オフィシャルコメンテーターを務めるイビチャ・オシム氏がオランダ戦を振り返った 【(C)スカパー!】 ――前半は集中して守っていたが 守備は規律を守ってよくやった。だが、もっといいプレーができたはずです。攻撃ではボールをもっと速く動かすことができれば、もっと速いパスで相手をもっと余計に走らせることができたと思います。そして最後の部分で、フィニッシュの精度が問題なのですが、もっとコレクティブな攻撃ができなかったのかと思います。もっと勇敢にアタックするべきだった。サッカーは得点を競うスポーツですから、物足りない。日本代表の選手たちはオランダを怖がっていた印象があります。オランダが怖がるような攻撃ができていなかった。日本に欠けていたのは殺し屋の本能、チャンスがあったら絶対にそれをものにするという気迫です。それがないから勝てなかった。 ――今大会の中で戦い方を変えていくことで世界と互角
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