新型コロナの法的な位置づけが「5類」に移行してから初めて迎える夏休み。主婦のSさん(仮名・61才)はお盆に家族旅行の計画をしているが、悩みは尽きない。 「旅行代金が補助される『全国旅行支援』を使おうと思ったのですが、すでに終わっている地域もあったし7月中には44都道府県で終了する見通しだと聞きました。最近は物価高なので安く旅行したいのですが……」 世の中が値上げ傾向にあるなか、Sさんのようにお得なプラン探しに頭を悩ませる人は多いだろう。そんな人は「シニア層向けのサービスを積極的に使うべき」とファイナンシャルプランナーで消費アドバイザーの丸山晴美さんは言う。 「現在、あらゆる割引が縮小傾向にありますが『シニア割』だけは別。施設側は平日などお客さんの少ないときにも利用が見込める、お金と時間のあるシニア層を呼び込みたい。お子さんやお孫さんとの家族利用ができる割引も充実しています」 利用者も企業側