僕には子どもの頃からやめられない変な手癖がある。ジーパンを履いている時、裾の縫い目部分を人差し指でいじり倒してしまうのだ。人と話していても、仕事中でも、電話中でも、気付くと裾をいじっている。そのせいで僕のジーパンはどれも裾がボロボロである。これまでに50本以上のジーパンをダメにしたと思う。裾をいじっている姿はみっともないし、ジーパンがもったいないのでやめたいのだが、どうしてもやめられない。こうして原稿を書いている今もちょこちょこいじっている。 そんな変な手癖は自分だけだと思っていたら、最近、知人の知人に同じ様な癖を持つ人がいる事を知った。38年間生きてきて初めてである。是非お会いして同じ手癖について語り合いたいと思った。 (text by 住 正徳)