先週の月曜、ビデオリサーチが4月に行った首都圏ラジオの個人聴取率調査結果を発表しました。2ヶ月に1回行われる同調査は、今回が東日本大震災後に初めて実施されたもの。震災を機に、ラジオが大きく見直される傾向があったために、関係者をはじめその結果に注目していました。 結果は全局(セッツインユース)で前回の2月調査に比べて0.4ポイントの上昇。関係者に感想を聞くと「思ったほど上がらなかった」「震災から1ヶ月以上経ってからだからこんなところでは」と様々。総合的には過去最低を更新しなかったことにホッとしていた印象を受けます。 とにもかくにも、色んなメディアで「非常時はラジオ」が謳われ、被災地のみならず計画停電が実施された首都圏でも飛ぶようにラジオ受信機が売れたというある種のチャンスを、最低限でも捉えることができたと言って良いでしょう。各局で展開されたこれまでにない大胆な取り組みが、数字に繋がったのです