ラジオマン人生、24年 今回の登場人物 ◆話し手=高木誠利(ラジオマン) ◇聞き手=北尾トロ(調査人) ・写真=寺澤太郎 ラジオマンという言葉から連想されるのは、ラジオ番組のディレクターやアナウンサーなど、番組制作に直接関わる、リスナーとの距離が近い人たちである。しかし、“音のメディア”であるラジオは音声技術者の役割も大きいはずだ。ラジオ局の技術者は何をしている人たちなのか。 どなたか語ってくれる人はいないか探していたら「文化放送の高木さん」を推す声が複数寄せられた。ひとりは「技術力と豊富な経験」を推薦理由とし、もうひとりは「ラジオ愛の強さと豊富な経験」がその理由。 だから、高木さんに会う前から、確かな技術力やキャリアを持ち、ハートも熱い男であることは想像がついていたのだが……。予想を上回る熱さであった。会うなり、挨拶もそこそこにスタジオの副調整室にぼくを呼び込んだ高木さんの、ほとばしる情