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ブックマーク / yamaiga.com (5)

  • 道路レポート 国道128号旧道 おせんころがし

    残念ながら、外房の海岸沿いを周遊する最初の車道がいつ開通したのかという記録にはお目にかかれていないが、おおむね明治10年代には「房総東往還」が完成したようである。 その後は、道路の開発を鉄道が追いかける形をベースに推移するのであるが、明治43年に勝浦~鴨川間に乗合馬車が運行されたという記録は重要なものであろう。 この時点では間違いなく「おせんころがし」を通過する車道が開通していたことになるからだ。 続いて、今回紹介する区間の歴代地形図を見ていこう。 上図は、ここを描いたものとしては最古の5万図である明治35年版である。 既に「府県道」のはっきりした線で、海岸沿いの道が描かれている。 そのルートは、西側の「小湊」から隧道を抜けて海岸線へ出て、郡境を越えて大沢へ、さらに浜行川(なめかわ)へと至るルートである。 『外房総大沢の生活と民俗』という資料によれば、「おせんころがし」は「大沢から行川に向

  • 【山さ行がねが】道路レポート 神津島黒根の未成道

    ※ このレポートは、「廃線レポート 神津島の石材積出軌道」の続きの時系列となります。 先に向こうをお読みになる事をオススメします。 私はいま雨の中、帰りの船の出航の有り無しとその時刻を気にしながら、島北端部へのスピーディな遊撃作戦を展開している最中である。 そしてスタートから1時間30分が経過した現在、ふたつのターゲットのひとつめ「石材積出軌道」の探索を終え、つづいてもうひとつの… コードネーム: 都道終点 へのアプローチを開始するところだ。 だがその前に、皆さまにお伝えしておきたい。 私がなぜ、ここへ行きたかったのか。 見てくれよ!! → 変だぜー!! 黄色い都道の線が、結構長いトンネルを出た途端に突然 ブツッ! と切れている。 現場はまさに採石場が山頂にあった神戸山の北麓で、神津島の最北端である。 そして、この「終点?!」の600mくらい手前にももう1トンネルが描かれていて、その入口

  • 【山さ行がねが】道路レポート 東京都道211号若郷新島港線

    東京都には、これまで当サイトのレポートでもその一部をご覧頂いてきたとおり、東京という大都会の他に、奥多摩町や檜原村のような山岳地帯が存在する。 そしてさらにもう一つの大きな場面としては… 離島 がある。 具体的には、伊豆諸島や小笠原群島に属する200を越す島や岩礁がこれにあたるが、今日一般人が定住している島は伊豆諸島に9島、小笠原群島に2島があるのみだ。 そしてこれらの有人島も無人島も全て東京都に所属していて、東京諸島という総称も存在する。 東京諸島の広大な地域(海域)の広がりは、東京福岡間に匹敵する1200kmをも越えており、実は東京都こそが日一の広がりを持った都道府県といえる。 しかしこれら島嶼(島しょ)と呼ばれる東京都のエリア人口は少なく、平成20年当時のデータだが、28,741人と記録されている。 これは東京都民1,279万人の0.22%に過ぎない数字だ。 ともかく、海の上にも東

  • 【山さ行がねが】道路レポート 東京都道211号若郷新島港線

    2013/3/31 12:06 《現在地》 接岸の順番待ちが発生したためにダイヤより5分ばかり遅れはしたが、私は無事に東京都新島村の人となった。 船からは私を含めて数人が降り、そしてやはり数人が新たに乗り込んだ。 他に貨物の積み卸しをする港湾関係者数名と、パトカーで乗り付けた警察官が一人、この埠頭にはいた。だがその全てを合せても、大型客船にサイズを合せられた埠頭の人影は、たいへんにまばらな印象だった。 私は自ら持ち込んだ大量の荷物を両手に抱えて埠頭に降り立つと、通行の邪魔にならない所まで最小限歩いて、すぐに全てを地面に放した。 1歩でも早く自転車を組み立てて乗りたい! 60リットルリュック+自転車を持ち歩くのは、さすがに重い。 幸いにして、船は同じ輪行の舞台でも鉄道や飛行機に較べて大らかで、陸に降りたその場で自転車を組み立てても文句を言われないのがいい。 駅や飛行場の構内でそれをやったら大

  • 【山さ行がねが】道路レポート 岡山県道50号北房井倉哲西線 無明谷 第1回

    2019年の12月末に初めて山陽地方を探索した。 全く土地鑑のない地方であり、事前に読者さんから募集した情報や、自分で新旧の地図を見較べるなどして見つけ出した多数の探索候補地の中から、時間が許す限り多く巡った。 初めての岡山県内での探索も、出発前にピックアップしたものの中からチョイスした。 探索したのは、岡山県の北西部、中国山地の中央部に位置する新見市(にいみ)市の南部、哲多(てった)町矢戸を通る、県道50号北房井倉哲西線である。 主要地方道に認定されているこの路線は、右図のような位置を通過しており、全長50kmを越える長大な県道だが、大半が新見市内に存在する。 このうち探索したのは、3kmに満たない短い区間だった。 なぜここに目を付けたか。 これは、私が初めて訪れるエリアでネタ探しをする時に必ずやる手法なのだが、各都道府県の土木部などが各管轄内の道路規制情報をまとめて公表しているページを

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