事故から一ヶ月経った今、長期リスクはヨウ素ではなく、セシウムにかわる。セシウム137は半減期30年、セシウム134は半減期2年。チェルノブイリの例では年率5%くらいで放射能はゆっくりと下がり、だんだん減らなくなる。水で流されたりするところの実質半減期はもう少し短いが、急速には減らないというのは変わらない。つまり、 今、住めないと決めた所は、(今生きている人は)戻ることはできない。 森林など、土壌が移動しない地域では高度の汚染が継続するので、山菜や山のノイチゴ、キノコ、山の動物などが汚染される。湖や池など、水が移動しない所も同じ。そこでの魚は食用にすべきでない。森林の除染は今の所、実用的な方法がないので、こういう状態は数十年は続く。セシウムは周期表上カリウムと同じなので、カリウムと同じく全身に分布する。逆に言えば、ヨウ素のように、特定の臓器に集中することはない。 私に言わせれば、ICRPの好