「コレステロール値が高いほうがずっと長生きできる」(浜崎智仁著)p119-120 EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)を含んだ魚油に関しては、循環器系・血管系の疾病予防についての有用性が示唆されている。 その中でも、製薬会社とは一線を画した研究集団がイタリアにはある。約600名のGISSI(心筋梗塞のサバイバルのためのイタリア研究グループ)と呼ばれる循環器専門医の集団だ。彼らは企業からの資金をあてにせず、手弁当で研究をしている。 GISSIの業績はいろいろあるが、最近興味をひかれたのは、心不全患者での総死亡率を比較した研究だ。魚油を投与することで、多少であるが有意に死亡率を低下させることに成功した(すでに心不全に関する一般的治療も施しているため、現れた効果は少ない)。また、スタチン(コレステロール値を下げる薬)が心不全に無効であることも判明した。 最近わが国でも、大