この週末、京都にて三泊四日で弟を預かっていた。 摩訶不思議なことにわたしは預かっていたつもりで、弟はついてきてやったつもりと両者どうやらすれ違っているのだが、徹底的に主観を貫き通せるのがこの場所なので姉は声を大にして言わせていただく。預かっていた。 明石にある出版社「ライツ社」まで、サイン本を書かせてもらいに行き、その帰り、ちょうど中間地点である実家に泊まった。ゲームでいう宿屋みたいな役割である。セーブ、回復、そして夜が明けた!(タララララ、ラッタッター♪) 「良太、もうすぐ健康診断やねんて」 なんとかして同行しようとする執念の犬をトランクから抱きあげては取り除く作業を繰り返していると、母が何気なく言った。 もうそんな季節か。 前回の健康診断は、まだ母が入院してすぐの時だった。健康のけの字も思い当たらぬ祖母が「こんだけ食ってりゃあ、死にゃせん」の一本槍で弟のお茶碗に、まんが日本昔話でしか見