2012年01月07日10:00 カテゴリ日本経済経営 本社のあり方 1月1日の日経にホンダ社長の伊東孝紳氏のインタビュー記事。 「ホンダらしさが薄れ無難な車作りになっている」との記者の質問に「世界からの意見を集約していると中和され、つまらない車が出来た(要約)」と述べています。 車の世界では世界戦略車という言葉で圧倒的マーケティングシェアを誇れるような車を作る努力をしています。しかし、一昔前の日産サニーやトヨタカローラのような爆発的販売が可能な車は少なくなってきているはずです。なぜでしょうか? それは市場の成熟化と共に嗜好の変化が出てくるということであります。昔は「それを持つことに価値があった」わけで1920年代にアメリカで黒いT型フォードが飛ぶように売れたのはまさにその理由なのです。サニーやカローラも日本の自動車が大衆化し始めた黎明期に当たるのです。 が、一旦成熟した業種では個人のテイ