この解説は,本体及び附属書に規定・記載した事柄,並びにこれらに関連した事柄を説明するもので,標準仕様書(TS)の一部ではない。 1. 公表の趣旨及び経緯 1.1 公表の趣旨 W3C(World Wide Web Consortium)がウェブ環境で意味的な処理を実現するために提案したセマンティクウェブの体系の中で,メタデータ及びその枠組みの上位に位置付けられる機能としてウェブオントロジが示され,それを記述する言語としてOWL Web Ontology Languageが開発された。ウェブ上での使用を前提とし,分散指向に基づくこのウェブオントロジ言語の基本構成要素は,クラス,特性及び個体であり,この言語で書かれたOWL文書においては,クラス,特性及び個体に関する記述がなされる。 参考 哲学ではオントロジは存在論と訳されることが多いが,ここではオントロジと片仮名表記する。 OWLの規定は,20