7月20日、テロ行為や中東での内乱が続く21世紀の世界において、米国は、前世紀を形づくった深刻な国家安全保障への懸念に再び直面することを理解しなければならない。写真はF35戦闘機。ネバダ州の空軍基地で2013年4月撮影。米空軍提供(2015年 ロイター)
そこで、前回のニューノーマル局面での米国の経験や現在の議論を整理することで、日銀が長期金利のペギング(pegging、釘付け)政策を検討している可能性が高いことを説明したい。 ちなみに、名目成長率を下回る水準に長期金利を抑制し続ければ、割引率の低位安定のみならず潜在成長率の上昇が期待できるので、株式などリスク資産のバリュエーションは長期的に上昇することが期待できよう。 <戦後インフレ期に金利釘付けを続けた米国> まず、米国の経験を知ることが重要だ。米国の鉄道債利回りや国債利回りのボトムは、1900年、1940年代、2012年と大まかには半世紀のサイクルとなっており、物価の大循環でもある「コンドラチェフの波」の継続が観測できる。こうしてみると、1940年代前後が参考にすべき直近のニューノーマルと呼べる時期だと理解できる。 そして、当時行われた政策が、長期金利の上限を2.5%とすることを柱とす
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