大手仕手グループ元代表らによる相場操縦事件で、金融商品取引法違反容疑で逮捕された「誠備グループ」元代表の加藤●(=日の下に高)(あきら)容疑者(74)は巨額資金を投じて株価をつり上げる一方、運営するインターネットの株式研究会の大口会員に自らこまめに電話し、「倍にしましょう」「どんどん買って」などと大量の買い注文を指示していた。大口会員だった東京都内の40代の投資家男性が産経新聞の取材に証言した。 ■「出世株の足跡」 「もしもし、加藤●(=日の下に高)です。手紙を送ってもらったから電話しました」 平成24年5月ごろ、男性の携帯電話に加藤容疑者本人からそんな電話がかかってきたという。 男性はその約1カ月前、加藤容疑者が運営する株式研究会「般若の会」への募集広告を見て応募。電話の数日前には加藤容疑者の名前で郵便物が届いていた。 中身は、過去のインタビュー記事のコピーなど自らの素性を伝えようとする