伝統産業にデザインを取り入れる活動を長年推し進めてきたが、その中のひとつが一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会(略称:伝産協会)の「NEW DENSAN PROJECT」だ。このマッチング事業で成果を出したのが、今回紹介するデザイナー内田喜基さんと愛媛県大洲和紙・五十崎社中の齋藤宏之さんのコンビ。当初はフォーカスを定めきれない部分もあったが、時間をおくと共に二人のコンビネーションは高まり、素材と技法とデザインにより魅力ある商品を創出してくれた。 内田さんは、先日イタリアのデザインコンペティション「A’ Design Award」で千代の亀酒造 「蒼流」がパッケージデザイン部門 Platinum(最高賞)を受賞。こうした海外での評価や受賞が、さらに一回り二回り大きな存在にする。引き続き、これまで力がおよびきれていなかった地域産業に大いに貢献して欲しいと思っている。 桐山登士樹 デザインディレ
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