『Forbes JAPAN』が毎年、優れたスタートアップ200社を掲載している「日本のスタートアップ大図鑑」。スタートアップ新世代の躍動が話題となった2020年。なかでも、注目する企業6社を紹介する。がん細胞をピンポイントに破壊する、新たながん治療法に活用されるホウ素薬剤を製造するステラファーマもその1社である。 2020年3月に日本で薬事承認された「ステボロニン」は、ステラファーマが開発したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)用医薬品だ。BNCTは人体に影響の少ない熱中性子線とホウ素10の核反応を利用する新しい放射線治療。治療が難しかった頭頸部がんが対象で、試験結果の奏効率は7割。再発脳腫瘍、悪性髄膜腫など悪性度が高いがんへの適用も期待される。 日本での初承認の後、BNCTについてIAEA(国際原子力機関)で国際基準の整備に向けた会合が開かれるなど、国際的な関心も高まった。治療に使う加速器の
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