米国食品医薬品局(FDA)は、ナスダックに上場するドイツのバイオ医薬品企業「アタイ・ライフ・サイエンシーズ」が、治療抵抗性うつ病に対する非サイケデリック型ケタミンの臨床試験を実施すること許可した。アタイ社が1月12日に発表した。 同社は、FDAが承認した解離性麻酔薬であるケタミンのR体を研究する。ケタミンは、全身麻酔に使用されるほか、うつ病の治療薬としても適応外使用されている。 R-ケタミンが期待されるのは、サイケデリックな体験をもたらさない一方で、迅速な抗うつ効果を発揮することだ。臨床試験でその効果が証明されれば、R-ケタミンは、治療抵抗性のうつ病患者のための新しい薬となり、FDAが承認した別の薬のSpravatoのように医師の監督下でクリニックで使用するものではなく、自宅で安全に使用できるものになる。 アタイ社が過半数を保有する子会社のパーセプション・ニューロサイエンス社は、R-ケタミ