■“正夢”だった映画界への復帰 −−映画「神様のパズル」は、現在の角川春樹事務所が製作した4作目ですね。平成12年に麻薬取締法違反などの罪で実刑判決(懲役4年)を受け、収監されたときは世間を騒がせましたが、再び映画を作ろうと思ったのはなぜですか 角川 復帰第1作となった「男たちの大和/YAMATO」(平成17年)は、姉の辺見じゅんの小説が原作で、東映で映画化する話が持ち上がっていたのです。姉は収監中に面会や手紙で励まし続けてくれた。そのお礼の意味もあって、「私が出所したらお手伝いしますよ」とは言ってあったのです。でも、まさか自分がプロデューサーとして映画作りに復帰できるとは思ってもいませんでした。 −−それが… 角川 保釈のための嘆願書の発起人である岡田裕介君(東映社長)にお礼を言いに行ったら、テーブルに岡田君や姉が座っていた。その「光景」が以前見た夢と全く同じだったのです(苦笑)。「あぁ