今週のお題「お気に入りのTシャツ」 お気に入りのTシャツ 放課後の現場でアルバイトをしていた学生の頃の話です。いつもヘラヘラと笑って明るい男の子がいました。人数の少ない土曜日でもやってくる常連組の1人です。おバカキャラを演じているように見えることもありました。 その子はしょっちゅう同じTシャツを着ていました。明るい色味のTシャツだったので、今でもなんとなく印象に残っています。 冬になっても、ヨレヨレになっても着ているので、「いつも同じTシャツ着てるな。」そんな印象に変わってきました。 その子には2歳下の兄弟がいましたが、弟は放課後子ども教室には来ませんでした。お母さんは弟のお母さんで、その子の生みの親ではありませんでした。放課後も土曜日もずっと来ていたあの子は、家で居場所がなかったのかもしれません。服は、、、「お気に入りのTシャツ」というわけではなかったかもしれない。一度だけ、表情乏しくお