田中、先発デビューで黄金の左足見せる！…２４日・キリン杯 アイスランド戦に向け増田（左）と並び調整する田中 ◆キリンチャレンジ杯　日本―アイスランド（２４日・長居スタジアム）　新レフティーモンスターが、ザック・ジャパンの切り札に名乗りを上げる。日本代表は２３日、アイスランド戦に向け大阪・長居スタジアムで公式練習を行った。ミニゲームでは柏ＦＷ田中順也（２４）が中盤の左に配置され、豪快なボレー弾を放つなど強烈アピール。代表戦先発デビューの可能性が高まった。ザッケローニ監督（５８）は、国内組だけで臨む親善試合でも選手にはガチンコ勝負を厳命した。 非公開で行われた紅白戦。関係者によると、開始から２列目の左に入った田中はこの日も最強の武器で周囲を驚かせた。「（相手の）裏に抜けてボレーを打てた。外してしまったけど試合でも出せる気がする。シュートまで結びつける力はあると思ってる」。イメージを固め、イケメ

松田さんに捧げる白星ならず…横浜Ｍ ◆Ｊ１第２０節　柏２―０横浜Ｍ（６日・日立柏サッカー場）　攻め込む時間帯はあった。だが結果は０―２。横浜Ｍは完敗で首位を明け渡した。中村は「モチベーションも高かったし、頑張ったが、結果が全て。マツさんには『ダセー』とか『弱っ』と言われると思う」と悔しがった。６月１１日に続いて柏に黒星。４日に亡くなった松田直樹さんへささげる白星はならなかった。 試合前の練習は、昨季まで１６年在籍した松田さんの背番号３のユニホームを全員が着た。栗原は「みんなでやろうと話をした。やっぱり重い番号だった」と言い、全員の表情に勝利への決意が満ちていた。しかしその意気込みは空回りした。 前半８分に自陣でボールを失い、レアンドロに決められた。その後、同点を狙って攻めたが起点が中村に偏り、余裕を持って対応された。逆に後半２１分、相手の流れるようなカウンター攻撃から失点して、万事休した。

大津　ボルシアＭＧ移籍一転、残留決定的…柏 ドイツ・ブンデスリーガのボルシアＭＧと移籍交渉をしていたＦＷ大津祐樹（２１）＝柏＝が残留することが１１日、決定的になった。この日、白いシャツとジーパンを着用し、疲れた表情で帰国。「ノーコメントです」と足早に成田空港を後にした。柏の小見幸隆・強化本部統括ダイレクターは「移籍交渉は難航している。ボルシアＭＧに行くことは１００％近くないと思う。他の海外クラブから話は来るかもしれないが、柏残留の可能性が一番高い」と話した。 約２週間前に獲得オファーが柏側に届いた。大津の希望を尊重し、クラブは移籍を容認。Ｊ２の昨季は右太もも裏肉離れなどで出場は９試合に終わっただけに、現地でメディカルチェックを行い、問題がなければ条件交渉に入るため、５日にドイツへ渡っていた。９日にはボルシアＭＧの練習試合でフル出場したが、小見統括ダイレクターは「メディカルは関係ない。代理人

女性サポ“幸せの黄色い爪”作戦で首位固めだ…柏 首位を走る柏が“幸福の黄色い爪作戦”で２８日の神戸戦（柏）勝利を狙う。女性サポーター先着２００人限定で、チームカラーの黄色をベースにしたネイルアートを施すというもので、Ｊ２時代の昨年実施した際は６―０と大勝。ＦＷ北嶋秀朗（３３）も絶賛する珍応援の後押しを受け、独走態勢に入る。 黄色い声援ならぬ、黄色い爪が首位快走を後押しする。このネイルアートのサービスは、レイソル（ＲＥＹＳＯＬ）ロゴの「Ｒ」を希望の指１本に無料で施すもの。キャンギャル的存在の６人の公式イベントリポーターが装飾を務める。 昨年５月１６日のＪ２徳島戦で実施すると、６―０と大勝。クラブ関係者は、「フェースペインティングは他のクラブでもやっているが、爪だったら試合後に落とす必要はないし、子どもさんにも楽しんでもらいやすい」と話す。ファンからも好評で、「Ｒ」の文字のシールを販売してほし

大津、五輪予選“予行演習”で好感触…柏 ◆Ｊ１第１２節　名古屋０―０柏（２１日・豊田スタジアム）　柏のＵ―２２日本代表ＦＷ大津が豊田スタジアムでの“予行演習”に好感触を得た。関塚隆・同代表監督（５０）が視察する中、６月１９日にロンドン五輪アジア２次予選クウェート戦が行われる会場で持ち味のドリブルがさえた。前半３８分にはパスでＦＷ北嶋の決定機を演出し、「芝もやりやすいし、いいイメージが持てた」と笑顔。チームも敵地で前年Ｖの名古屋と引き分け、首位を守った。

脳しんとうで吉田、千代反田退場！　最後は１０人に…名古屋 後半、負傷し担架で運ばれる名古屋・吉田 ◆Ｊ１第１２節　名古屋０―０柏（２１日・豊田スタジアム）　負傷者続出で公式戦４戦勝ち星なしの昨季王者・名古屋は、ＤＦ千代反田充（３０）ら２人が脳しんとうで新たにダウン。２５日のＡＣＬ、水原三星戦（韓国）に暗雲が漂った。 まるで魔物にとりつかれたようだった。「（故障の影響で）１０人で試合を終えることになるとは驚きだ」。名古屋のストイコビッチ監督（４６）の顔面はそう白だった。 またしても主力が倒れた。後半３４分、スーパーサブのルーキーＭＦ吉田が敵ゴール前で相手ＤＦとのヘディングの競り合いでピッチに昏倒。ファーストタッチで一時意識不明となり、担架で途中退場。豊田市内の病院に運ばれた。同４１分にＤＦ千代反田も競り合いで頭部を強打して出血。すでに交代枠を使い切ったためロスタイムを含めた１０分間は１０対１

液状化の香取市でサッカー教室…柏 柏が来月１２日、震災で液状化などの被害が出ている千葉県香取市でサッカー教室を開くことになった。クラブとして募金活動などは行っているがサッカー教室は初めて。選手の参加はリーグ戦などのため未定だが、下部組織のコーチらが指導する。

原口に５年契約提示！違約金なしの海外移籍防ぐ…浦和 試合明けで軽めの調整をした原口 浦和が今季限りで契約が切れるＵ―２２日本代表ＦＷ原口元気（２０）に対し、クラブ史上最長タイとなる５年の契約延長オファーを提示したことが１６日、分かった。柱谷ＧＭは「元気にはアカデミー（下部組織）出身選手として、素晴らしいサッカー人生を送ることができるよう最大限応援したい」と大型契約を打診した理由を明かした。 クラブが長期契約を希望するのは、若き才能が違約金なしで海外移籍をされないため。柱谷ＧＭは「（来季以降も浦和との）契約延長を前提に（原口サイドと）これから話し合う」と、年数、内容について今後詳細を詰める考えを示した。 過去、クラブではＭＦ山田直が０９年にプロＡ契約（公式戦出場４５０分以上で年俸上限なし）となった際に５年契約を結んだ例がある。今季、リーグ６戦３発でロンドン五輪代表でも中心的役割を担う原口。ペ

公式スーツ作成！一般販売も…山形 筋トレする選手を見つめながら物思いにふける山形・小林監督（後方） Ｊ１山形が、チームのオフィシャルスーツを作成することが１７日、分かった。紳士服メーカーの佐田（本社・東京都千代田区）社製で、１９日に採寸を行い、６月中旬をメドにフロント、スタッフ、選手全員に支給される。このモデルは一般販売も予定されており、早ければ６月１１日のホーム・鹿島戦で、購入希望の来場者の採寸を始める。 スーツは注文者の体に合わせて、既成タイプのサイズを微調整するイージーオーダーメード。この分野では有名な佐田社の協力で、クラブ初の公式スーツが完成することになった。同社は、Ｊ１では仙台、大宮、福岡、柏にも供給しており、サッカー界との関係も密接。また、仙台市に工場と店舗があり、山形から購入する客も多かった。「将来的には山形への出店を考えている佐田さん側と、互いにいいパートナーシップを結びた

選手、スタッフ総出、大蕨棚田で田植え…山形 「大蕨棚田」再生のため、モンテディオは監督、選手、スタッフ総出で田植えを行った Ｊ１山形が１５日、選手、スタッフ総出で、１９９９年に「日本の棚田百選」に選ばれた山形県山辺町の大蕨棚田で田植えを行った。高齢化や担い手不足で継続的耕作活動が困難な状況を、Ｊリーガーが米作り作業をすることで活性化させることが狙いだ。 試合翌日の疲れも見せず、稲アレルギーのため作業後の食事作りから参加したＦＷ長谷川悠（２３）と、別メニュー調整中のＤＦ石川竜也（３１）以外の全選手が参加。２５メートル×１８メートルの田んぼで、両サイドから地元有志らとともに１人３列をノルマに作業した。 先頭に立って田植えを行った小林監督 小学生以来３８年ぶり２度目の田植えだという小林伸二監督（５０）は、「機械が入れないので手で植えるしかない。でも成長が見えるのはサッカーの指導と一緒です」と、自

３発首位固め！工藤はＵ２２代表復帰アピール弾…柏 後半３６分、チーム３点目のゴールを決めた工藤（右は千葉） ◆Ｊ１第１１節　新潟０―３柏（１４日・東北電力ビッグスワン）　柏はＦＷ工藤壮人（２１）のＪ１初ゴールなどで、敵地の新潟戦で３―０の快勝。がっちりと首位をキープした。 工藤がゴール裏で、Ｊ１で初めて「敬礼」した。後半３６分、ダメ押しの３点目を決めると、ファンの待つゴール裏で姿勢を正し、右手の指を伸ばしたまま、右目の上に斜め４５度にかざした。警察官の父・聡さん（４８）の職業にちなみ、昨季から得点後に見せるパフォーマンスだ。「サポーターがすでに敬礼していたので出ちゃいました。（去年から）主審の評判もいいので、これからもどんどんやっていきたい」と笑顔を見せた。 前節まで３戦連続ゴール中ながら、この日は無得点だったＦＷ北嶋に代わり、後半３２分から出場。「ゴール決めてこい！」とベテランに激励され

初の４戦連発へ　北嶋好調維持…柏 ３戦連続ゴール中で、４得点で得点ランク首位の柏・ＦＷ北嶋が１４日の新潟戦に向け約１時間半、柏市内で調整した。２試合連続での先発出場が濃厚で、和やかな表情で練習。「１週間準備したし、体の状態も変わらない」と好調を維持。自身初の４戦連発で、チームの首位キープにも貢献する。

北嶋２発　１１年ぶり３戦連発でチーム再奪首…柏 後半３８分、この日２点目のゴールを決め、舌を出しておどける柏・北嶋 ◆Ｊ１第１０節　柏３―１浦和（７日・国立競技場）　柏がＦＷ北嶋秀朗（３２）の００年５月以来１１年ぶり３戦連発となる２得点などで浦和を３―１で破り、首位に返り咲いた。横浜Ｍも途中出場のＦＷ小野裕二（１８）が自身初の２ゴール。福岡を０―２から３―２と逆転し２位浮上。開幕から５試合負けなしは０２年以来の快進撃だ。前節まで首位の仙台は、Ｃ大阪に後半ロスタイムに追いつかれ３位に後退した。 北嶋がファーストタッチで浦和を沈めた。前半１分、ＤＦ酒井が右サイドを駆け上がると、相手ＤＦより一歩早くニアサイドに入った。ドンピシャのヘッドを決め、００年５月３日の市原戦以来１１年ぶりの３戦連発。２節ぶりに首位に立ち「酒井が１００点のボールをくれました。００年以来？　ずいぶん昔になっちゃいましたね」と

柏は３ゴールで首位　仙台はドロー…Ｊ１第１０節 軽快にドリブルで持ち込む横浜Ｍ・小野 ◆Ｊ１第１０節第１日（７日・日産スタジアムほか）　前節首位の仙台はＣ大阪と１―１で引き分け、３勝２分けの勝ち点１１で３位に後退した。仙台は前半に太田の得点で先制したが、試合終了間際に追い付かれた。 今季昇格した柏が北嶋の３試合連続得点となる２ゴールなど３―１で浦和を破り、４勝目を挙げて勝ち点を１２に伸ばし首位に立った。 横浜Ｍは後半途中出場した小野の２得点などで今季昇格した福岡に３―２で逆転勝ちし、３勝２分けで無敗を守った。福岡は城後の２ゴールで先行したが後半崩れ５戦全敗。 磐田は２季連続得点王の前田が２ゴールを挙げ、４―０で山形に快勝。神戸は１―０で川崎を下した。大宮は新潟と、名古屋は清水と、広島は昇格組の甲府とそれぞれ引き分けた。

「まねきねこダック」で今度こそ勝つ！…柏 ７日の浦和戦に向け、ミニゲームをする北嶋（中央左） ネコとアヒルが力を合わせて柏の幸せを招く。柏―浦和戦（７日・国立）で、スポンサーである生命保険会社・アフラックのイメージキャラクター「まねきねこダック」と「青いダック」の着ぐるみが応援に訪れることになった。まねきねこダックは０９年以降２度応援に来たが、１分け１敗と結果を残せていない。今回は幸せを呼ぶ青い鳥こと「青いダック」の参戦も決定。２羽のダックがタッグを組んで、浦和戦勝利を呼び込むつもりだ。 チームは山形戦で開幕からの連勝が３で止まった。首位も仙台に明け渡した。２戦連続ゴール中のＦＷ北嶋秀朗（３２）は「失ったのは勝ち点だけなので切り替えたい。僕が３戦連発して、勝てるのが理想」。ベテランは、チームの勢いが落ちたわけではないことを強調した。クラブ関係者も「２羽が勝ち点３を招いてくれるはず。勝ち点は

北嶋２戦連発も首位陥落…柏 ◆Ｊ１第９節　山形２―１柏（３日・ＮＤソフトスタジアム山形）　柏の首位陥落を告げるホイッスルが鳴ると、ＦＷ北嶋は思わず右手で頭をかいた。１点を追う後半１９分に出場し、同２５分にＭＦ水野の右からのクロスを頭でゴールに突き刺す同点弾。２戦連発のゴールで一度は流れを引き寄せたが、ＤＦのミスで痛恨の敗戦。連勝は３でストップした。 ３２歳のベテランは「休むのが怖かったけど、体をつくりすぎないようにした」と体と相談しながら自主トレからペースを落として調整し、好調を持続している。この日はＧＫ菅野の２７歳の誕生日で、勝利で祝うことはできなかったが、落ち込んではいられない。「いいプレーを心がけて全力を出す」と中３日での浦和戦（７日・国立）に悔しさをぶつける。