4月23日、エリツィン前ロシア大統領が死去した。エリツィン氏の業績について筆者は、肯定7割、否定3割という評価をしている。 否定的な部分は、1993年10月に旧議会建物(ホワイトハウス)に戦車で大砲を撃ち込まなくてはならないようなモスクワ騒乱事件を引き起こしたことと、94年末に不必要なチェチェン戦争を引き起こし国際テロリズムを加速したことの2つだ。 肯定的な部分はソ連共産全体主義体制を破壊し、自由、民主主義、市場経済を基本的価値観とするロシア連邦をつくりだしたことである。もっともロシア流の自由、民主主義は欧米や日本とは少し異なり、かなり権威主義的なので、将棋で言うならば、「角」が前に進んだり、「銀」が横に動いたりすることがときどきあるが一応、同じ将棋盤の上でゲームをすることができる。 エリツィン氏はソ連時代の末期、共産党守旧派とKGB(旧ソ連国家保安委員会)に暗殺されそうになっ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く