すかいらーくの横川竟(きわむ)社長の解任を受け、後任に就任した谷真新社長は12日、東京都内で記者会見し、「かなりの強い決意を持って改革しなければ、再生は不可能。それほど事業環境は厳しい」と述べ、人員削減や不採算店の閉鎖により、再建を目指す考えを表明した。 谷社長は、9月末までに策定する中期事業計画に、中途採用の抑制などによる2年間で500人の人員削減や郊外店を中心に最大で350店の閉鎖などを盛り込む考えを示した。 また、横川前社長の経営方針に対し、「マーケットの変化に対して、対応が後手後手に回った」とし、店舗拡大による戦略に固執したことが改革の遅れを招いたと批判した。再建の具体策については、テーマ別に5つのチームを設け検討する。 さらに、主要株主に対し、再建に必要な資金の増資を仰ぐ方針も表明した。ただ、株主が求めていた2009年度の再上場については「不可能に近い」と話した。 ◇