1990年にスタートした、東京乾電池の綾田俊樹とベンガルによる“綾ベン企画”。その第14弾となる『川のほとりで3賢人』は、前作に引き続き映画監督の平山秀幸が演出を担当し、ゲストとして二人の劇団の後輩にあたる広岡由里子が参加するという、最強の顔合わせが実現する。 舞台は多摩川の河川敷。川のほとりにそれぞれ小屋を建てて隣り合わせで暮らすホームレスの男、二本松一樹と京本翼。彼らのもとに福祉課の主任だと名乗る馬場マチコという謎めいた女性が訪ねてくることで、二人の生活は徐々に乱されていく……。 まだ稽古が始まったばかりだという稽古場を訪ね、綾田とベンガル、そして演出の平山に、この企画のこと、最新作への想いを語ってもらった。 ーーまずは、この“綾ベン企画”について、そもそものお話を伺いたいのですが。今回、3年ぶりの新作になりますね。 ベンガル:そう、3年ぶりです。もともとは東京乾電池という劇団の中で、