デジタルプロダクトの「開発力」がないーーこれは、日本のパブリッシャーが慢性的に抱える、大きな課題のひとつだ。しかし、やりようによっては、開発力がなくとも、独自プロダクトをリリースできる。講談社は、それを証明してみせた。 デジタルプロダクトの「開発力」がないーーこれは、日本のパブリッシャーが慢性的に抱える、大きな課題のひとつだ。しかし、やりようによっては、開発力がなくとも、独自プロダクトをリリースできる。講談社は、それを証明してみせた。 「OTAKAD(オタカド)」は、いまから約2年前の2019年10月、講談社がリリースした「独自開発」のインターネット広告プラットフォームだ。当時のプレスリリースによると、この「読者のオタク的要素に着目した」広告プラットフォームは、AIによって閲覧記事の傾向から趣味趣向を指数化し、リアルタイムで読者属性に合致した広告配信をするという。 「OTAKADとは、DS