下水内郡栄村の「切明(きりあけ)」という場所に暮らす2世帯が、県北部地震の復興計画作りに向けた村の集落懇談会への参加の呼び掛けを受けておらず、さらに、村が集落ごとに配分する義援金の配布対象外となっていることが5日、分かった。切明は村の区組織に組み込まれていないためで、村は同日、この2世帯に近隣の区の懇談会への参加を呼び掛けた。ただ、義援金については「区組織ではないので支給できない」としている。 切明は新潟県境にある秋山地区の最奥地。村の温泉宿泊施設と、民間の宿泊施設2軒の計3軒があり、2世帯4人はこの民間宿泊施設で暮らしている。 住民の男性によると、集落懇談会があることは村の告知放送で知ったが、切明を含む秋山地区は被害がほとんどなかったことから、地区全体が懇談会の対象外だと思ったという。一方、村が集落に義援金を配ることは村のホームページで知った。一覧表に切明への配分額が記されていないの