与野党議員がもみ合いになる混乱状態の下、参院特別委員会が十七日に可決を決めた安全保障関連法案は、「参院規則の表決の要件を満たしていない」などとして、議決がなかったことの確認と審議続行を求める賛同署名が二十五日締め切られ、署名開始から五日間で三万二千筆を超えた。この日、呼び掛け人の醍醐聡(だいごさとし)東京大名誉教授(会計学)らが、山崎正昭参院議長と鴻池祥肇(よしただ)特別委員長に申し入れた。 二十七日の会期末まで時間が切迫しているため署名はインターネットのみで受け付けていたのに対し、「ネットは使えないが、参加したい」という市民が独自に国会前などで九百四十筆余の紙の署名も集めた。 山崎、鴻池両氏とも議員会館で秘書が対応。山崎氏側には三万二千筆のうち整理済みの二万九千筆余の賛同署名と申し入れ書を手渡した。締め切り後に届いた署名を含め今月末をめどに追加提出する。鴻池氏の秘書は「議員が内容を確認